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動画の時代の稼ぎ方、そして本の作り方

儲かるホリエモン、賢くなる岡田斗司夫

今日の参考図書は『ホリエモンとオタキングが語るこれらの動画の勝ち筋』(堀江貴文、岡田斗司夫)です。

実はこの本、HIU(堀江貴文イノベーション大学校)での対談を文字起こししたものを加筆修正したものだ。

ちなみに、この対談の動画はYouTube上で公開されているのでよかったらそちらもどうぞ。

それでは、これからその内容について読み解いていく。

動画資本論

賢くなる岡田斗司夫という異名の如く、岡田氏の話は教養は身に付くが、稼げる話は興味がないというイメージがあったが今回は動画時代のビジネスの話だ。

いわく、動画は現代の資産、というのが主張だ。

YouTubeのおすすめ動画を観ていればわかるが、動画は最新のものばかりがおすすめされるわけではない。

2年前、3年前のものも平気で表示され、それが再生される度に、知っての通り収益を生み出し続けてくれる。

これが、動画資本論の主張だがその威力は想像以上に凄まじい。

売上の半分以上が過去動画によるもの

なんと岡田氏のYouTubeでは2年前以前の動画が最も見られており、なんと収益の半分以上が過去動画よりもたらされているというのだから。

それに加え、2021年から自身の切り抜き動画についてもそのチャンネル収益を切り抜き配信者と岡田氏との折半にする契約を結ぶことによって、これを黙認とした。

これについても、かなりの収益がもたらされるらしく、2022年2月現在時点で、岡田斗司夫の本チャンネルの収益を超すチャンネルが2つもあるというから驚きだ。

そして、こうしたことから、何年も前の動画が再生されたり、切り抜いてもらえるようにするためには、長く見てもらえるような価値のある動画を作ることが大事である。

これは、キングコングの西野亮廣氏も言っているが、芸能人のゴシップなどその場で消費されるものをつくのではなく、何年経っても価値のあるものを作る、そうすることで動画は資産となるのだ。

文章を読めない人論

そして、なぜこれほどまでに動画が伸びているのか、それへのアンサーが「文章を読めない人論」だ。

つまり、論理を追えない人が多いということだ。

たしかに、Twitterの空転した議論(?)を見るまでもなく、意外なほど文章を読めない人、つまり論理を追えない人がなかなかに多い。

このような、背景のためテキストメディアを追い越す勢いで動画メディアは盛り上がりを見せているので。

岡田氏は、動画においてもこのような層を想定して動画の途中で定期的に論理の振り返りをしたり、テロップを使って話の現在地を確認しながら配信を行っているようだ。

そのおかげで、長年伸びなかったYouTubeチャンネルが爆発的な伸びを見せた。

目次だけで読める本

そして、文章が読めないということは、すなわち本も読めないということだ。

それでも、本は売らなきゃいけない、とすると自ずと生き残りをかけてその形は変わっていく。適者生存だ。

具体的には、目次だけで読める本だ。

目次を読めば、本の内容がだいたいわかる、短文でしか理解できない層に向けた本だ。

このような本は、パンチラインを盛り込んだタイトルを付けることによって多くのマスに届いていく。堀江氏の『他動力』が大ヒットしたのはまさにこのためだ。

時代の変化を捉えよ

いかがだっただろうか。

自分は動画配信者での本の出版社でもないから関係ないと思うかもしれないが、このような時代の感覚を掴んでおくことは極めて重要だ。

現代人が何を求めているのか、何なら受け入れてくれるのかを理解しておくのは社会人には必須である。

今日はそんな時代感の話でした。

ではでは。