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この共著ついに『心を鍛える』堀江貴文、藤田晋

堀江貴文×藤田晋

今回の本はタイトルにある通りIT業界を牽引してきた二人の共著である。

まさかまさかのこのタイミングで二人の共著が出ることも驚きだが、本のタイトルが『心を鍛える』なのもまたいい。

2人がある種のテーマに絞って激論をするのではなく、心、つまりメンタルを語るメッセージ性を深く読み取っていきたい。

今日は前編だよ

この本は、一人が短めの文章を書いていき、それを受けてもう一人がまた違う文章を書いていき、、、とリレー方式で書かれている。

全4章からなり、第一章は10代、第二章は20代、、、と現在の40代までを書いている。

ということで、今回は第一章、第二章から特におもしろかった点を書いていこうと思う。

最高のパートナー&ライバル

共に日本のIT業界の激動の時代を生き、会社は違えど利害を共にしたこともあり、また境遇は違えどお互い共感できることも多いであろうお互いのことを、藤田は「最高のパートナー&ライバル」と称するとこからこの本は始まる。

まず、二人のファンである私はここから痺れるのだが(歴史上の人物にあこがれる感じ!)、ここから、堀江、藤田と互いの文章が始まる。

この文章の掛け合いからは、お互いがお互いのことを非常にリスペクトしているのがよくわかる。なんだか、読んでるこっちまでが恥ずかしさだったり誇らしさを感じるほどに。

そして、二人の回想を読んで感じたのはその共通点の多さだ。

その性格や結婚観、M&Aに対する姿勢などもちろん相違点もあるのだが、今回は改めてその共通点の多さに驚いたのでそれについて書いていきたい。

田舎に生まれ「ここではないどこかへ」

堀江は福岡県八女市、藤田は福井県鯖江市にそれぞれ生まれ育った。

まず、最初の共通点は「田舎生まれ田舎育ち」ということだろう。

堀江はそこで刺激のない生活に物足りなさを、藤田は皆と同じであるということへの一種の不安を、それぞれ拭い去るために東京へ出てきた。

ここで堀江は振り返ると、あのハングリーさが逆に良かったのではないかと述べているところがおもしろい。

曰く、「飢えまくる状況こそ、自らつかみ取りに行く強さを養う」と。

子育てなどにも言えることかもしれないが、完璧な環境を与えられることが必ずしも、受益者にとって最良であるとは限らないのではないかという指摘は一考の価値がある。

好きなことをする

これはイメージ通りかもしれないからささっとだけ。

堀江は中高生時代にパソコン、とくにプログラミングにはまる。

そして、大学時代にはヒッチハイクや、麻雀、競馬などそのときやらなきゃいけないことより「好きなこと」を優先してきた。

一方の藤田も、中高ではバンドを、大学では麻雀に明け暮れた。

ここでの共通点は二人とも「留年」してしまったことだろか。

つまり、なんとなくハマったどころではなく、必要単位を落とすくらいにのめりこんだのだ。

いわゆる成功者にはこのようなバランスの悪さ、極端があるし、必要なのだなと思う。

これは価値観によるが、それが悪く転べばギャンブルに明け暮れて留年にもなるのだろし、良く転べば会社を上場させるということになるのだろう。

多くのチャレンジで失敗と成功を経験

ここがすごく大事なことだと思ったが、二人とも目的は違えど、多くの人にアプローチをして、たくさん断られ、そしてOKをもらう経験してる。

堀江はヒッチハイクで、そして藤田は営業でだ。

藤田の言葉で「100軒回って5軒も話を聞いてくれるなら、95軒断られるのは”必要経費”だ」というものが出てきたがこの言葉はこれから何かを成し遂げようとする人には金言だ。

何事も数をこなさないで上手くいくことなんてない。それを教えてくれるエピソードだ。

ハードワーク

二人の共通点はなんといってもハードワークだ。

趣味のハマりようを見ればわかるが、仕事に関してもやっぱりガチだ。

たとえば、堀江は会社にベッドを置いて寝食以外はずっと働いていたり、藤田は週に110時間働いていたりした。

どう考えても、ハードワーク以外の何ものでもないし、その体力がすごい。

ここで、話は脱線するが二人は睡眠をとても大事にしていることをここで強調しておきたい。

堀江は東大受験期間から上場企業の経営をしていた時でさえ睡眠時間を多く確保していたし、藤田も同様にどれだけ忙しくても睡眠時間を多く取っていた。

すなわち、ハードワークに耐えるには、それ以上に休息も大切であることを忘れてはいけない。

言葉にする

堀江は「はったり」、藤田は「言霊」と表現しているが、二人に共通しているのが目標を言葉にしていることだ。

自分の言葉を実現するために人一倍努力し、実際に自分が言ったことを成し遂げていったのだ。

二人に言えるのが、ただ大口を叩くだけでなく、誰よりもよく働いたことだ。

そして、そんな「決意表明」があったからこそ、ハードワークに耐えられたのであろう。

改めて、言葉にすることの大切さを学んだ。

(そして言葉は紙に書くともっといいよ↓)

成功者の共通点から見えてくるもの

いかがだったであろうか。

成功者がいかに成功したしたのか、その理由が見えてきたのではないだろうか。

堀江は結果を出すことの重要性を語っていたが、まさに結果を出すためにはこれだけの行動をしなければならないのだ。

次回は、『心を鍛える』の後半を語ります。

最後に今日見た共通点をまとめておきます。

・「足りない」環境から「なにか」を熱望した

・好きなことやりたいことをした

・数多くのチャレンジから失敗と成功を経験した

・ハードワークだった

・目標を言葉にした

後編はこちら