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田端信太郎氏の『ブランド人になれ!』を読んでブランド人になろう

会社の奴隷解放宣言

今回は田端信太郎氏の『ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言』という本を紹介していく。

「メディア野郎」というニックネームの通りNTTデータ→リクルート→ライブドア→コンデナスト→LINE→ZOZOと華麗なる転職を繰り返してきた田端氏。

プロサラリーマンとして活躍していた彼だが(現在は独立)、企業の寿命が短くなり終身雇用は崩壊、副業や転職が当たり前になったこの時代にこそ、サラリーマンも「自分という会社」を経営しなくてはならないと主張する。その「自分という会社」こそまさに自分のブランドだ。

本書では自分のブランドを形成していく上での心構えを示した指南書だ。

心して読んで欲しい。

汗水に価値はない

サラリーマンとして働いていると、言われたことをただこなしてしまいがちだが、お客さまに価値を提供していない作業には何のかちもないと看破する。

仕事とは即ち働く事であり、それは分解すると「人偏+動く」つまり、人の心を動かすこと、感動させることにある。ただ動くことは作業であり、そこでの汗水には何の価値もないのだ。

自分は価値を生み出しているのか?

そのような視点を持って仕事に取り組もう。

無礼者で構わない

仕事の本質は価値を生むことだ。そして、それ以外の価値を生まないことはどんどん辞めていくべきだ。

そして、いまだに年賀状を送っている人は即刻やめるべきである。

年賀状はもらった方もそんなに嬉しくないし送る側は無駄な労力がかかる。

こういった無駄なものからバッサリ切り捨てていく。

「何をやらないか?」は「何をやるか?」より重要なのだ。

無礼者だと思われても良いから形骸化した無駄なものは今日からやめよう。

とにかく量をこなせ。量が質を生む

価値を生み出すものだけをやれという話と矛盾して聞こえてしまうが絶対的な量をこなすことは大切だ。

それも「頑張ればできるもの」ではなく「絶対不可能だと思われるレベルのもの」を必死にやり切るのだ。

イメージでいうと、サイヤ人が瀕死から復活したら強くなるというか、ゲームで強い敵を倒したら経験値が多くもらえてレベルが上がるというか。とにかく自分のレベルを上げるためにそのような仕事に取り組むのだ。

そして、汗そのものには意味がないが、汗をかいた事がないやつにブランド人への扉は開かれるハズがないという。

自発的に汗をかいてブランド人への階段を駆け上がろう。

それには1にも2にもとにかく量だ。

名乗りを上げろ!

チャンスの女神は前髪しかないというが、チャンスというのは一瞬で目の前を通り過ぎてしまう。

つまり、チャンスが目の前に来た時にそれを掴み取ることが大切だ。

そんな時に「まだ準備ができてない」とか「実力不足だから」と言い訳をしていたら千載一遇のチャンスを逃してしまうだけでなく、二度とチャンスが回ってこない危険性もあるのだ。

そんな時はハッタリでもいいからチャンスに飛び込め。

実力は走りながら付けていけばいい。やり方は後から考えろ。

とにかく「我こそは!」と名乗りを上げないことには始まらないのだ。

武士は打ち首。サラリーマンはノーリスク

ここは読んでいて一番衝撃的だったが、実はサラリーマンのリスクは驚くほどないのだ。

フリーランスとの比較をしてみるとわかりやすいが、フリーランスは自己の資本を使って、時には借金をして挑戦をしなければならない。

もちろん、それは連戦連勝というわけではないからそれ相応のリスクを背負っていることになる。

だが、サラリーマンは違う。

会社の資本や看板などありとあらゆるものを使って個人では到底できないような大きな仕事ができる。

それが失敗しても始末書を書く程度、決して死ぬことないし、最悪あってもリストラくらいであろう。

つまりギャンブルし放題なのだ。

成功したら自分の実績になるし、失敗したら謝ればいい。

つまり、会社というものを最大限利用してサラリーマンは挑戦すべきなのだ。

「優秀な人」より「おもしろい人」の方が強い

優秀な人というのは意外と周りを見渡してみると多くいるものだが、おもしろい人というのは意外に少ない。

つまり、優秀な人よりもおもしろいことの方が希少性が高いのだ。

そして、売上よりも仕事のインパクトの方がブランド人としては強みになったりする。記録より記憶に残るといったところか。

ここではライブドア事件でのホリエモンの話が出ているのがおもしろい。

当時ポータルサイトのライブドアを伸ばすためにホリエモンは「自分が矢面に立っているのだからネガティブなものでも取り上げてとにかくPVを伸ばせ」と言ったそうだ。

自分が人生最大のピンチを迎えているのにこのような思考ができるのは本当にすごい。

そして、ホリエモンは唯一無二のキャリアを歩むことで圧倒的な存在感を放つブランド人となったのだ。

頭のいい人よりおもしろい人を目指そう。

まずは何でもやってみろ

ブランド人たるもの市場のニーズを理解するマーケティング能力は重要だ。

そして、そんなマーケティング能力を鍛えるためにはとにかく現場主義、実物に触れることが大切なのだ。

インスタでもTikTokでも「そんもの何がおもしろいんだ」と斜に構えず何でもやってみる。それでこそその面白さの本質は見えてくるのだ。

常にミーハーでいろ!評論家になるな。現場に行け。

新しいものなら、まずは何でもやってみろ。それでこそ真のマーケッターだ。

フォロワー1000人超えない人間は終わっている

最後にこれだ。とても耳が痛いがきちんと向き合おう。

ブランド人として1000人は登竜門。ここから1万、10万とフォロワーつけないといけない身としてここを最低限突破しておきたい数字だ。

そのためには、発信を欠かさない、フォロワーのニーズを捉えるなどやるべきことはたくさんある。

まずは、価値あるものを発信しようと念頭に置き、ひたすら量をこなそう。

そして、ブランド人となるのだ。

フォロワーは会社を辞めても持ち運べるし、あなたの強い味方になる。

さあ、ブランド人としての道を歩もう。

マンガ版もあるのでぜひ